1997年、ROCKの店舗が建て替えられたきっかけは「ビールをつくりたい」という思いでした。もともとROCK周辺はいろんな職人=クラフトマンが集まる場所。そんな土地で本物のビール職人による真のクラフトビールをつくる。そんな夢のためにできたのがROCKのブルワリー。だから現在のROCKは「レストランにブルワリーが併設されている」でなく、「ブルワリーでつくったビールをすぐに飲むためのレストラン」なんです。
その味を知ってもらうため、2014年から世界各地のビールが出品されるアワードに参加を始めました。2015年にIBCインターナショナルビアカップでプレミアム ロック・ボックがボック部門で世界一に輝いたのを皮切りに、2017年までに3回世界一を獲得。そのほかにも数々の賞を獲得しています。
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2017インターナショナルビアカップ
ヴァイツェン部門
世界1位 受金賞受賞 -
2016ワールドビアアワード
Rice Beer部門
WORLD’s BEST(世界1位) -
2014ワールドビアアワード
ボック部門
ASIA’s BEST(アジア1位)2015インターナショナルビアカップ
ボック部門
世界第1位
2015IBCインターナショナルビアカップ ピルスナー部門 世界第3位
「清里で日本一のビールをつくる。そのためには日本一の醸造長が必要だ」。そんな思いのROCKに口説かれ清里にやってきたのが、当時キリンビールを退職したばかりの山田一巳さんでした。醸造開発責任者として「一番搾り」や「ハートランド」を送り出した、日本屈指のビール職人です。ROCKのブルワリー「八ヶ岳ブルワリー」は、この伝説のビール職人を醸造長としてスタートを切りました。
山田醸造長がめざしたのは、自分がうまいと思うビールをとことん追求すること。八ヶ岳南麓地下160mから汲み上げたミネラルバランスのよい天然水に加え、ドイツから手に入れた生酵母、ビールの特徴に合わせたモルト(麦芽)、チェコ産のホップなど厳選に厳選を重ねた素材を集め、ついに「八ヶ岳クラフトビール タッチダウン」が誕生しました。
山田一巳Kazumi Yamada
1936年生まれ、神奈川県横浜市出身。
1956年キリンビール入社。醸造・仕込み・発酵部門を担当後、1980年からパイロットブランド責任者として「ラガービール」「一番搾り」「春咲き生ビール」「秋味」などキリンビールすべての商品にたずさわる。1996年8月定年退職。翌年、清里へ。40年以上のキャリアを生かして「八ヶ岳ブルワリー」醸造長・製造部門責任者としてクラフトビールづくりに励んでいる。
ROCKのビールがこだわったもうひとつの要素が鮮度です。一般的なビールは消費期限を長くするために加熱処理を行っていますが、タッチダウンは非加熱・無ろ過のため酵母が活きている“本物の生ビール”。本来消費期限が短く、ほんの少し時間が経つだけでも味も落ちてしまいます。だからこそ、ROCKでは醸造施設とレストランを一体化し、つくっている場所からほんの数歩の場所でビールを楽しめる店舗をつくりました。ここだから飲める生ビールがROCKのビールなのです。
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麦汁を煮沸し、店内にあるタンクでホップを加えて醸造。
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地下タンクを経て、完成したビールは店内のクリアタンクへ。
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醸造施設からわずか10m程度のテーブルで乾杯! 新鮮な生ビールを楽しんでください。